紙copi による研究日誌テキスト管理にタスク管理機能がピッタリはまった!

紙copiは,テキスト管理・ウェブページスクラップ帳ソフトウェアで,
このサイトでも以前にご紹介したことがある.


とくに研究日誌を書き連ねるにあたって,
僕は紙copi上で毎月一本のテキストファイルの形で書くことにしている.
紙copiの美点を一言で言うならば「自動動作のデフォルト設定が完璧であること」だ.
画面上のテキストの第一行に書かれたことが自動的にファイル名となり,何かを書き込めば自動的に適切なディレクトリ上のシンプルテキストファイルに保存される.テキストファイルは自動的に更新日順にソートされる.常駐させておけば起動は一瞬で,最近更新したファイルが開く.
こうしたデフォルト動作が完璧であることによって,「ファイルを開く」,「ファイル名を考える」,「ファイルを保存する」という作業にかかり得るそれぞれたった数百ミリ秒の手間が省け,
ちょっとしたことをさっとメモして,書きながら考えるということが快適にできる.
これが,日常のメモ・日誌を紙copi上で書くうえで大きく効いてくる.


タスクリストの管理も日常の習慣のなかに組み入れたいため,これも紙copi上で行っていこうと思っていたのだが,実はこれがなかなかうまくいかなかった.
タスク管理というのは,結局のところ「タスクリストをどこに書くか?」というノウハウに尽きる.
タスクリストという名のテキストファイルを作って,そこにタスクリストを書き付けておいて紙copi上で管理するという方法では,わざわざタスクリストを見に行くというところに数百ミリ秒の敷居が存在する,そのせいでなかなかタスクリストを見ないのだ.目に入らないタスクリストに存在価値はない.


しかしさいきん,日誌の冒頭にタスクリストを書いておく,という技を編み出した,これが非常にうまいことがだんだん分かってきた.


僕の研究日誌は,上のほうから順に新しい日付のことを書いてゆく仕組みになっている.
したがって,何かあるたびに研究日誌の冒頭部を見るのが習慣化しているのだ.しかも,研究日誌に何かを書き込むのは,タスクが一段落した瞬間であり,これは次のタスクが目に入ってくるべき自然なタイミングになっている.


そこで僕は,研究日誌の冒頭に「次にするべき行動のリスト」と「行動リストに落ちていない懸案事項リスト」を載せておいて,その下に「最新の日誌項目」を書き加えてゆくことにしてみた.


すると研究日誌自体も大変に書きやすくなった.「次にするべき行動のリスト」(ToDo=とど)に

  • ε(    v ゚ω゚) ****誌の査読

と書かれていたものをちょうど完了したところで,リスト上の項目を最新日誌のところにカット&ペーストするのだ.仕事を終えた寸感などもそこに書いておく.*1
このときこそが一段落終えて頭が空くタイミングであり,他の仕事のアイディアがこのタイミングで浮かぶことも多いので,その都度「懸案」もしくは「行動」の欄に書き込む.「懸案事項」をざっと眺めて,「行動事項」のリストに落とすのも,このタイミングで行う.


この方式が優れているのは,これらアイディアプロセッシングのすべての要素がひとつのテキストファイル上で一覧されたままでできるという点がたぶん本質的なので.タスクリストや懸案リストがあんまり長くなりすぎると,破綻するかもしれない.


紙copi と Gmail + Remember the Milk との間の連携は,まだもうちょっといろいろ試してから考えたい.
今は忘れてしまってよい(むしろ忘れておくべき)締め切りつきタスクは,リマインダに入れておいてしかるべき日付になってから思い出させてもらうのが良さそうなので,日誌の外に追いやるのがよいかもしれない.



こうして書き連ねてきて,なかなか練度が上がってきたんじゃねぇか?と自画自賛力を発揮しつつ.
積み重なったとどちゃんε(    v ゚ω゚)を眺めている今日この頃です.

*1:とどちゃんのアスキーアート結城浩さんのページからとってきました.ちなみに「とど」を変換すると「ε(    v ゚ω゚)」が出てくるように登録してあります.