けふのわざをなしおえて

先日研究所でベルリンでの仕事納めをし、
ささやかなお別れ会をしました。
本当にお世話になりました。


愛着わきまくりのおうちの掃除をし、
荷物をまとめ、
乗りなれた電車にちょっと終点まで乗ってみたり、
行きなれたスーパーマーケットをゆっくり細かく回りなおしてみたりしました。
明日は、僕らがこちらに来たばかりで右も左も分からぬころに
いろいろ教えてくれたご近所の方が久々に来てくれる予定です。


初めての海外生活というものを3ヶ月だけしてみて、
おしごとの面でも、単に生活という面でも、
目に見える成果も、目に見えない成果ともにたっぷりと得られたと思っています。
形に残る成果はというと、それはもうちょっと待たないと分かりません。


日本でも修了式、そして打ち上げ追い出しコンパが催されたみたいです。
良い研究を仕上げて卒業する学生から感謝メールを受け取って
感慨にふけったりもしました。


こう見えて私は慎重派なので
新しいことを行うにあたってはものすごく躊躇してしまうのですが、
それでもやってみれば何とかなるものだと思えるようになったのが最大の収穫でした。
「それほど慎重でない人」の「それほど慎重でない行動」に引っ張られて
いろいろ新しいところへ行くことができたことに対して
実はぶつぶつ文句を言いながらも、ものすごく感謝をしているのです。


今後とも、細かいことには慎重にあたりながらも、
大きなことには大胆にチャレンジしていけたらと思います。
どうせわれわれは眼をつぶって生まれてきて眼をつぶって死ぬのであるから、
ときどきは眼をつぶって跳んでみればいいんです。