さいきんは以前よりももてるようになったが、今日は激しくふられたという話

いま、寝床から仕事場まではほぼ45分の道のりがある。
最寄の駅まで徒歩15分弱
電車に乗って15分強
仕事場まで徒歩15分弱
という内訳である。歩く量がかなり増えた。
僕のこれまでの人生の中で、通学・通勤にこれだけかけた時期はない。
小中高と徒歩圏内であったし、大学のときは自転車10分圏内に住んだ。
別府の地熱研にいた二年間は研究所に泊まった。
名古屋の一年も徒歩圏内。
奈良では大学敷地内に住んでいる。
ということで、行きかえり45分の通勤がしんどいのではないかと予想していたのだが
結局すぐに慣れた。
ポータブルプレイヤーで音楽聴き
研究に関係があったりなかったりする妄想を延々とひろげながら
歩き、そして電車に乗るのは「至福のとき」と言えるようになった。


父親が昔、今の僕ぐらいの年齢だったころ、
東京の職場へ行きかえり二時間近い電車通勤をしており、
そのことを知って以来なんと大変なことだったろうかと思っていたが、
行きかえりの時間それ自体は、仕事・家庭の要求なしに
小説など読む自分の時間を過ごすことができていたわけで、
案外悪いものではなかったのかもしれない。


以上のように45分の通勤時間を基本的には楽しんでいるではあるが、
愛用の手提げかばんに紙や電子のノートを入れて持ち運ぶのは
なかなかに腕が疲れ肩が凝る。
歩くようになってハラまわりはすこしシェイプアップされた一方で、
腕や肩のしんどさはなかなか慣れることがなかった。
そこで、先日奮発してちょっと高級なサムソナイト
背負いかばんをデパートで約一万円で購入した。
ポケットだらけでノートパソコンの細かいアクセサリ類もごちゃごちゃせずに収納できるし、
肩や背中にあたる部分の形状ややわらかさ硬さなど工夫されていて
背負うと驚くほどに軽く感じる。
高級ビジネスバッグの機能美というものを知った。
通勤の徒歩パートがこれで申し分なく快適になった。


通勤の徒歩パートでのもうひとつの問題は雨である。
こちらの人は相当の多少の雨が降っても雪が降っても傘をささない。
荷物になるのが面倒ということで、僕も一切傘を持たずに出かけ
降ってくればただぬれながら歩くことにしている。
そうしてみて気づいたのは、
コートや髪の毛などがぬれてしまっても
室内に入ればほどなくして乾いてしまうことだ。
雨に濡れるのをいやがるのは温暖で湿潤な日本の常識であって、
家の中がよく乾燥しているのが当然の国ではそもそも濡れることが
あまり苦にならないのだと知った。


とはいえ、ここ数日は降雨が続いている。
今日の大雨ではズボンまでびしょびしょになり、
さすがに平気な顔はできず、ほうほうの体で家まで帰ってきて
急いで着替えた。



以上、よい背負いかばんを手に入れて荷物を楽にもてるようになった話と
今日は雨に激しく降られた話でした。
何かご期待に沿わない点などございましたら、ご遠慮なくお知らせいただければ善処いたします:−)